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『銀河系大戦史』『猫屋版・銀英伝』に関する談話室


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No.169 (1999/11/06 23:49)   【自由惑星同盟は何故眠ったか?(1)】
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

神々の黄昏作戦で自由惑星同盟側の抵抗は絶望的なほどに貧弱ですが、これにはい
くつかの要因が考えられます。
・フェザーン回廊通過という戦略的奇襲作戦が完璧に功を奏したこと
『バルバロッサ』作戦当初、ソ連赤軍がほとんど将棋倒しに近い形でドイツ国防軍
に圧倒された例がこれに近いのではないでしょうか。自由惑星同盟が、帝国軍の侵
攻がイゼルローン回廊経由以外にあり得ないとほとんど決めつけていたあたりは、
ソ連邦のス首相の『バルバロッサ』作戦実施はあり得ないとの誤判断に通じるもの
ではないかと思います。有り体には、完全に意表を突かれなすすべもなかったとい
うのが自由惑星同盟の情けない実体だったのではないかと。

<<続く>>


No.167 (1999/11/04 23:57)   【ラインハルト体制と経済システム】
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

犯罪の裏に女あり、戦争の影には経済あり……ですな。

>> G朝の政治体制――更にはフェザーン、同盟を含む、既存の国際システ
>>ムそのものを解体し、統一された市場を夢想した企業家がいたとしたら…
>>…?
>>「社長、宇宙を手にお入れください……」「専務〜っ!」ちょっとヤかも

なるほど、シルクロードがモンゴル帝国を必然化したという説の銀河系宇宙版
ですね。経済が政治の枠を簡単に踏み越えてしまい、経済が政治を動かし、さ
らに政治のもっとも野蛮な手段としての戦争を発動させるというのは歴史的な
事実かも知れません。

わたしは、貴族と貴族の特権に結びついた独占資本と、自由惑星同盟の軍産複
合体が、フェザーン経由で意図しない連携を結び、戦争による利益独占を行っ
ていた。さらに進んで、戦争を常態化させていたのではないかという説を採り
ます。第二次大戦直後に、合衆国の政治家だったか誰かが『合衆国は今後も戦
争経済を続けなければならない』という言葉を口にしたと聞きます。常に戦争
を行える状態、或いは行う状態に国家を置き、膨大な軍需産業に税金を流し込
むことで、国家の経済力を維持していくというものです。帝国や自由惑星同盟
は政治的には対立していますが、その経済システムそのものはこの合衆国の経
済システムに酷似していたのではないかと類推するしだいです。


No.165 (1999/11/04 23:56)   G王朝における軍事力配置(貴族の私兵集団の意味)
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

レポートありがとうございます……って何のレポートだろう?

【G王朝の貴族】
G王朝が封建制であって、いわゆる郡県制ではないというご説は納得できます。
G王朝における軍事力配分は、いわゆる辺境には治安維持のための比較的薄い
兵力が配置され、要所要所に緊急時に現場に急行する有力な機動部隊を配した、
ローマ帝国型のそれだったのではないかと想像しています。この際、治安維持
に当たる兵力が貴族の私兵であり、むしろ、この目的で私兵を持つことを義務
づけられていたと解釈したほうがすっきりしますね。だから、有力貴族配下の
指揮官たちが帝国軍の階級を与えられていたのだろうと。リップシュタット戦
役末期になってファーレンハイトたちとB公たちが対立関係になったのも、中
央の軍事官僚として世に出たファーレンハイトと、私兵集団の長としてのB公
とが対立したとも見て取れます。
当初、貴族は特権と富(つまり免税権を初めとする優遇措置)を分かち与えられ、
私兵をもって帝国領の治安維持にあたるべき義務を与えられていた。しかし、
時を経て帝室と貴族の勢力逆転が起こり、私兵を養う義務は私兵を擁して、領
地の治外法権を確保する特権に変じていったのだ、と解釈しています。

<<多分、続く>>


No.163 (1999/11/04 00:16)   ラインハルトと潰れ大福
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

>とすると、キルヒアイスが「いいかげんにしろ、この潰れ大福」とか言って、
>ラインハルトの顔にブーツの底をめりこませるんですな(核爆)

知る人ぞ知る「マザー・ジーク」……か(ちゅどーん!)


No.161 (1999/11/03 12:11)   銀河封建制の考察その4(結論、他(^-^))
Name:義忠
Email:
RXF11643@nifty.ne.jp
URL:http://webclub.kcom.ne.jp/ma/nakazo/

 従って、ローエングラム朝の歴史的意義とは――
「通信、交通機能の向上によって形成された汎銀河市場の実体に対応する統一
政体を確立した、いわば歴史の「最適化」にあった」
 というところで、どうでしょう?>猫屋さん(^-^)

* まぁ、個人的にはL朝体制下の銀河は、いささか政治的多様性に欠けるた
*め、100〜200年単位では必ずしも安定性に不安なしではないと見ていたり
*しますが(^-^A

 とりあえず、この後は自分の原稿に取りかからないと、さずがにまずいので
レスは遅れると思います(爆)
 有明コミティアには行くつもりですので、その場でこの話の続きはできると
思いますが、テキスト化についてはしばらくお待ちください(^-^A
 こういう議論は、なるべくテキスト化して残しておきたいとは思うんですけ
どね。

>恐怖のキャスティング(@No.76)
 とすると、キルヒアイスが「いいかげんにしろ、この潰れ大福」とか言って、
ラインハルトの顔にブーツの底をめりこませるんですな(核爆)
 ……やっぱりやめた方がいいかも(^-^;;


No.159 (1999/11/03 11:27)   銀河封建制の考察その3(「神々の黄昏」作戦)
Name:義忠
Email:
RXF11643@nifty.ne.jp
URL:http://webclub.kcom.ne.jp/ma/nakazo/

 下記のような状況の中、ラインハルトが歴史に登場します。
 いささか私的な事情を背景としているとはいえ、G朝と門閥貴族への異常な
ほどの憎悪と軍事的な才能に恵まれた彼の存在は、ロイエンタール、ミッター
マイヤー等を初めとする軍官僚層ばかりでなく、現状に不満を持つ進歩派文
官、新興企業層をも糾合する焦点となったことでしょう。
 彼等からの情報、資金、そして物的あるいは人的資源等の提供が、リップ
シュタット戦役におけるラインハルト達の快進撃を支えたのだと思われます。

 フェザーン併合から同盟領征服までを含む「神々の黄昏」作戦が、ラインハ
ルト側、支持層側どちらが主として求めたものかは不明ですが、実体経済とし
て既に汎銀河規模の市場経済が存在している以上、それに対する有効な管理・
調整機構としての統一政体を望む声は、潜在的にあったかと思われます。
 また「神々の黄昏」作戦において、汎銀河規模で活動するローエングラム朝
(以下L朝)支持派の企業家達が、フェザーン及び同盟領である種の宣撫工作
に従事した可能性も指摘されるべきかも知れません。
 一般に民主主義体制は、平素からの議論の積み重ねによって体制内での中核
価値(コアバリュー)について市民各自が共有認識が形成されるため、その中
核価値への脅威には激烈な反応を示す傾向にあります。古くからの民主主義国
である米国や英国が、比較的好戦的な政策を採ることが少なくないのは、それ
も理由のひとつにあります。従って、いくら腐敗していたとはいえ、フェザー
ンや同盟市民が仮にも帝政を掲げるL朝の軍勢に、ヤン艦隊以外にはゲリラ戦
はおろかろくなサボタージュもしていないと言うのは、そうした政治学の一般
則として考えにくい。
 しかしそこに、L朝支持派の企業家達が先んじて地元住民の戦後の生活や経
済活動を保証して回っていたとしたら、非常に大きな説得力を持ち得たと思う
のです。また逆に言えば、そうした宣撫工作を通じての感触から、憲法の制定
と中央及び地方議会の設置の必要を痛感し、それをラインハルトに伝えること
もあったのかも知れません。
 ユリアン達、イゼルローン政府からの要求と言うより、そちらの政治的要望
に応えたことが、L朝の憲法制定に繋がったというほうが、僕的にはしっくり
きます(^-^)(引き続き「結論」へ)


No.157 (1999/11/03 10:03)   銀河封建制の考察その2(門閥貴族と領地経営)
Name:義忠
Email:
RXF11643@nifty.ne.jp
URL:http://webclub.kcom.ne.jp/ma/nakazo/

 下の続きです。
 門閥貴族の領地経営については猫屋さんの説でほぼ間違いないと思います
が、私兵戦力の保有(実態は沿岸警備隊的な軽武装艦隊と対同盟戦への供出
戦力部隊が主で、叛乱防止のため兵站能力には制限が設けられていたでしょう
が)まで許可されている以上、領内行政にはかなり大幅な自治権が与えられ
ていたと見ていいでしょう。
 となると、これら門閥貴族と結託した商人は、うまく立ち回れば好きなよ
うに領地内の利権を漁ることができます。たちの悪い領主なら、労務管理や
租税回避(要はマネーロンダリングですな)などで、出入り商人に有利な
行政を行って、そのキックバックを得ることもあったかも知れない。
 中央政府がそれを糺そうとしても、自治権の壁に阻まれて、なかなか行政
指導が行き届かない面もあったろうと思うのです。進歩的な中央官僚達は、
その辺りの状況に不満を募らせていったことでしょう。

 さてG朝の500年間を通じて、帝国領内では航路の整備、ワープ機関の改良、
通信の容量・回線数の増大、それらを主要因とする辺境領域の人口増大、更に
対同盟戦の勃発等々によって、当初より大きく産業構造を変化させたであろう
ことは想像に難くありません。
 それにより汎帝国規模、更には同盟領内をも含めた汎銀河規模の経営を行う
フェザーン商人達が台頭してきます。しかし、早い段階から門閥貴族達と結託
してきた老舗の企業はともかくとして、新興の企業になればなるほど、強い自
治権を持つ貴族領に分割された市場など、経営の足枷以外の何者でもありませ
ん。なにせ各領地毎に領主の性格も違えば、営業規制や税制さえ異なっていた
可能性が強い。おまけに老舗企業と門閥貴族の結びつきが強ければ強いほど、
既得権化して新興企業は利権に割り込めない。
 G朝の政治体制――更にはフェザーン、同盟を含む、既存の国際システムそ
のものを解体し、統一された市場を夢想した企業家がいたとしたら……?
「社長、宇宙を手にお入れください……」「専務〜っ!」
 ちょっとヤかも(^-^A(更に続く)


No.155 (1999/11/03 02:21)   銀河封建制の考察
Name:義忠
Email:
RXF11643@nifty.ne.jp
URL:http://webclub.kcom.ne.jp/ma/nakazo/

 なんて書くと、同盟辺りの社会科学系の大学生が無理矢理教授に買わされる
参考書のタイトルみたいですが(笑)。

>皇帝と門閥貴族の関係
 僕は猫屋さんの意見とはむしろ逆で、ゴールデンバウム朝(以下G朝)の統治
機構における必要不可欠の存在として、貴族制は存在したのではと見ています。
 そのポイントは、戦力投射能力(Power Projection)です。
 ローエングラム朝下では猫屋さんの『シューペア動乱』の中に「約3,000光
年を2〜2.5週間」という記述がありますが、G朝下でいくら技術が停滞してい
たとはいえ、この数字が500年間不変であったとは考えにくい。G朝発足時に
はもっと時間がかかったろうと思うのです。ましてや叛乱の第一報が帝都にも
たらされてから緊急対応艦隊を派遣するのでは、更に時間が掛かってしまう。
 ルドルフは地方議会まで廃止していますから、地域レベルでの社会的ストレ
スが地元で処理されず、そのまま中央政府への不満へと転化されやすい構造を
持っています。
 で、ある以上、叛乱の発生をあらかじめ想定せざる得ず、それに対してまず
初動に対応する緊急対応戦力を国内に分散配置しておくことにした。しかし、
それらの部隊が土着化し、叛乱軍の主戦力となることは避けたい。
 そこで各地方軍司令官にG朝への忠誠心を確保するため、物理的・経済的には
大幅な自治権を、そして精神的には身分制度における高い位階という二つを与え、
これがG朝における銀河封建制の始まりとなったのではないか――というのが、
僕の仮説です(この項、続きます(^-^))。


No.153 (1999/11/01 23:53)   『リップシュタット戦役』と『神々の黄昏』の経済的側面に関する一考察…なぁんちゃって
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

そう言うことで(と、また懲りもせずに同じような書き出し)、リップシュタッ
ト戦役と神々の黄昏作戦の経済的な側面……つまり、銀英伝におけるローエン
グラム王朝の改革の経済的意義という点をちょこっと考察してみた。義忠氏の
指摘通り、ブラウンシュヴァイク公のような夜郎自大な連中に、しこたま財産
を蓄えていられるだけの甲斐性があったとはちょっと考えにくい。とすれば、
門閥貴族というのは案外、それ自体が会社組織みたいなもので、儲ける部門に
は儲けられる連中がいたんじゃないかと思う。シュトライト、フェルナー、ア
ンスバッハ等々、B公の配下も人材がいないわけじゃなかった。とすれば、そ
れなりに財産を運用するスタッフも十分いて、B公なんかは『よきにはからえ
』なんてやっていたのではないか、と。
……とそれはおいといて、慢性的な自由惑星同盟との戦争が続いているわけだ
し、戦争は、それに自分が参加しない限り、これほどおいしい市場はない。と
すれば、戦争の継続を前提とした経済システムというものが、G王朝の裏側に
しっかり根を下ろしていたんだろうな、と思う。それで、経済システムという
やつは、政治や軍事がいくら制限しても、需要のあるところには伸びていくも
のだ。だったら、フェザーンを中継して、帝国と自由惑星同盟の経済組織とい
うやつは結構、互いに連携して、戦争で儲けていたんじゃないだろうか……な
どと考えている。
「もう一つの『リップシュタット戦役』と『神々の黄昏』」。まだ、文章は粗
いし、考察も足りないが。まあ、義忠氏ならこういった考察で分厚い同人誌を
作ってくれることだろう。 任せましたよ、義忠殿 (^_^)/~。


No.151 (1999/10/29 23:51)   恐怖のキャスティング:たまねぎ騒動
Name:猫屋真
Email:
fwhh1830@mb.infoweb.ne.jp
URL:

パ△○ロ------ラインハルト(貧血起こしそうだ)
パ△○ロの母--アンネローゼ(@O@)
☆ン○□ン----キルヒアイス(冷や汗)
▽ラ●ヒ------誰?(汗)
○◇○ギその一……やっぱりオーベルシュタイン???

やっぱ、これは止めましょうよ(泣き)


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