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『銀河系大戦史』『猫屋版・銀英伝』に関する談話室


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No.71 (1999/07/24 12:03)   『日本の敗因』の本
Name:猫屋真
Email:

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>どういう内容だったのか、教えていただけると議論できそうですが。
>NHK特集だったら、もしかして書籍になってるかな?
これは本になっています…というか、実際には放映は見ていなくて、本で内容
を知ったわけです。ビデオはTSUTAYAで見かけた気がしますが、少し前なの
で……もう、ちょっと置いてないかも。一般受けする内容ではないですし。

角川文庫、平成7年初版です。ざっと内容を紹介すると…

1. 1940年当時の日本のシーレーン防禦の脆弱さの研究
副題が『日米開戦 勝算なし』。いきなり、結構な辛辣さです。
2. 日本と合衆国間の戦術思想の落差の研究。日本の軍隊を『学ばざる軍隊』と表
現する、かなり辛辣な内容に驚きました。
3. 電子兵器と用兵思想の落差に関する研究。ご存じVT雷管の登場にまつわる内
容です。
4. 日本的の軍隊での責任論インパール作戦を、兵站面、組織での責任体制、
英軍との戦術比較から紹介しています。
5. いわゆる「共栄圏」の実現可否に関する研究。
『南方資源地帯』へ進出することで、日本は資源を手に入れたわけです。しか
しながら、『南方資源地帯』は無人の野原ではなく、多くの人口を擁する、欧
米の植民地だったわけです。これらの植民地は欧米に『搾取』を受けていたわ
けですが、一応は、欧米諸国に一次産品を輸出し、見返りに…見返りとして十
分かどうかは別として…二次産品や教育、資本の提供を受けるという経済体制
の中にありました。欧米に取って代わったことで、日本は、これらの植民地に
対して二次産品を始めとする『見返り』の提供の義務を負ったわけですが、無
論のこと、当時の日本にはそんな充実した第二次産業も、投資するに十分な資
本力も、また、教育や文化の普及といったシステムもありませんでした。さら
にはシーレーン防衛能力の低さから、これら植民地間での輸送・連絡すらまま
ならなくなります。日本のみ良ければという観点に立った『収奪』は、『南方
資源地帯』そのものを荒廃させる「共貧圏」出現に繋っていきました……その
結果、これらの地帯の人心は日本から離れ、日本は戦争遂行のための地盤を足
下から、自分自身の手で掘り崩していった、といった内容です。


No.69 (1999/07/24 12:01)   どうもです
Name:猫屋真
Email:

URL:

どうもです、だんだん濃い話になってきましたね(^_^)

>要はきちんと世界の歴史を再構築して、都合良くその場にそういうことが
>あったということにしていく必要があるわけです。

そうですね。
仮想戦史というのは、まあ変な言い方ですが一種のファンタジーのようなもの
だとも言えますね。だとすれば、その虚構世界の完成度…新兵器なら新兵器の
完成度、完全な歴史の改編なら改変された世界の整合性、戦略なら戦略の合理
性……といったところ…の高さを楽しむというのもよいでしょうね。

ゼロ戦と3式弾だけで『戦局を覆した新兵器』と言われても……ねぇ。それに
たかが1000両にも満たない戦車の主砲交換を2年かかってもできなかったり、
1939年には小銃の銃弾もすべての兵隊に配布できなくなっていた国に、びっく
りするような新兵器を作り出せるとは思えないから、よほどうまく辻褄を合わ
せてもらえないと、白けちゃって。

>個人的には石橋湛山氏の提唱した「大陸から兵力を引き上げ、経済活動で
>国益を上げていく構想」が実現していたらどうなっていただろうか、とか
>思います。
<<中略>>
>また、大陸に駐屯する兵力を引き上げれば国防費が大幅に削減でき、それ
>は国庫の正常化につながる。いたずらに兵力の拡大を図るのではなく、
>一時縮小化してでも近代化を図る。
>などの方針を取っていた場合どうなっていただろう、と。

大陸中国への門戸開放を実現して、合衆国の資本が流入していくのに尻馬に乗
るようにして経済的進出を図ったら……ということですね。
結局、1930〜40年代の日米の衝突要素は、日本の独占的な対立進出です。
合衆国と戦うために大陸への独占的進出を止めれば、逆に戦争に発展する要因
が消えてしまい、全面的な戦争に発展する必然性が失われたのではないかと思
えます。しかし、実際には大陸から手を引けなかった。合衆国と戦おうとすれ
ば、大陸から手を引かねばならず、手を引いてしまえば戦う必要はなくなる……
とんでもないジレンマに、当時の日本は落ち込んでいたんだな、というのが猫
屋の昭和初期の時代への理解なのです。

うまく手を引いていれば…そうすると『亜欧州大戦記(青木基行)』になったの
かな? と。


No.67 (1999/07/22 19:54)   仮想戦史が読めない理由
Name:手塚
Email:
f10888@mail.peace1.ne.jp
URL:

> 中でも5は…猫屋に「今はやりのすべて
> の仮想戦記がしょせんは虚構だ」と思わせる内容でした。

どういう内容だったのか、教えていただけると議論できそうですが。
NHK特集だったら、もしかして書籍になってるかな?

#だから、猫屋はほとんどの仮想戦記を認めないんです。

それは言わないのがお約束というか(笑)
要はきちんと世界の歴史を再構築して、都合良くその場にそういうことが
あったということにしていく必要があるわけです。
#どの時点から歴史を改編していけば、ある程度都合良く戦争時までに戦力が整うか、
#という1点につきるわけですよね。あとは小松原茂氏ばりの「新兵器」の数々で読者の
#興味を引けば仮想戦史の一丁上がりという訳です、乱暴な言い方すると。

個人的には石橋湛山氏の提唱した「大陸から兵力を引き上げ、経済活動で
国益を上げていく構想」が実現していたらどうなっていただろうか、とか
思います。
昭和初期、経済活動の利潤の中心は米欧ではなく、アジアが中心になって
おり、アメリカからの屑鉄禁輸が行われたとしても、それは例えば中国や
オーストラリアとの経済活動を活発化させることで、一時的に損失を被る
かもしれませんが(新鉱脈の開発など)、長期的には近くに取引先を作る
ことができるわけで安定した経済活動を行うことができるわけです。
#この辺は外交力次第になるとは思うのですけど。

また、大陸に駐屯する兵力を引き上げれば国防費が大幅に削減でき、それ
は国庫の正常化につながる。いたずらに兵力の拡大を図るのではなく、
一時縮小化してでも近代化を図る。
などの方針を取っていた場合どうなっていただろう、と。

結局は1960年代の日本の状況を昭和初期に実現していたら、という話に
なってしまうのですが、状況によっては面白いものになるかも、と思います。
#思うだけで自分で書こうとは思いませんが(爆)。

長くなってしまいました。
この辺で失礼します。


No.65 (1999/07/22 19:40)   いや、本気で過激だと思った訳ではないですが
Name:手塚
Email:
f10888@mail.peace1.ne.jp
URL:

誰が見てるかわからないので(笑)

> 猫屋氏の戦争観
はい、著作やあとがきにもそんなことが書いてあったような気がします。

 そういう「できなければならないことができない」という側面の他に、
上司が(戦略において)失敗した分を部下が(戦術において)尻拭いする。
しかも部下に助けて貰った事に気付かず、自分の功績だと思いこむ、という
救いようのない人物が指揮官だったりすると目も当てられないことになるわけで。
#しかも軍隊は組織の性格上、それがまかりとおる体質を多分に含んでいるので
#処置無し、というところですか。

> 「あれはひどいせりふですよ」
その通り。
近代戦の教育を受けた人間の吐く台詞とは到底思えません。
#O西少将の「特攻」理論?も同様に思いますけど。

200kgの荷物を背負い、2週間で道も無い雨期のジャングル(しかも起伏の
激しい場所)を200km踏破し、なおかつそこにある拠点を攻略せよ、なんて
ちょっと考えたら無理なことくらいわかりそうなものですよね。
#剣をかざしたらジャングルに道が開けるとでも思っていたのでしょうか?

その通り。
近代戦の教育を受けた人間の吐く台詞とは到底思えません。
#O西少将の「特攻」もですけど。

200kgの荷物を背負い、2週間で道も無い雨期のジャングル(しかも起伏の
激しい場所)を200km踏破し、なおかつそこにある拠点を攻略せよ、なんて
ちょっと考えたら無理なことくらいわかりそうなものですよね。
#剣をかざしたらジャングルに道が開けるとでも思っていたのでしょうか?
その通り。
近代戦の教育を受けた人間の吐く台詞とは到底思えません。
#O西少将の「特攻」もですけど。

200kgの荷物を背負い、2週間で道も無い雨期のジャングル(しかも起伏の
激しい場所)を200km踏破し、なおかつそこにある拠点を攻略せよ、なんて
ちょっと考えたら無理なことくらいわかりそうなものですよね。
#剣をかざしたらジャングルに道が開けるとでも思っていたのでしょうか?

> NHKの『太平洋戦争 日本の敗因』
>
去年辺り放映していたんでしたっけ?これ見てないんですけどレンタル
ビデオ屋に置いてあるかな?ちょっと無理そうですが。


No.63 (1999/07/21 21:24)   牟T口廉Y将軍って…
Name:猫屋真
Email:

URL:

1回だけだと入りきらなさそうだったんで、分けました。

>>牟T口廉Y将軍の台詞
>「食わずとも飲まずとも〜」の辺りですね。
>#思わず読みなおしてしまいました。
>聞けは聞くほど、「400年前の戦いじゃないんだから」とかツッコミを入れ
>たくなる台詞です。
>先日、NHKで放映された「世紀を超えて 戦争〜果てしなき恐怖〜」を見て
>「旧帝国陸軍と逆の発想で戦争を捉えているな」と感じました。
>#同時に「米軍って何て贅沢な軍隊なんだろう」とも思いましたが。

あれはひどいせりふですよ、実際。誰か言って欲しかったな。「では、貴官が
やってみるか?」…と。まさか本当にそんなこと言ったとは思ってなかったん
ですが、集めた資料の中に本当にあったんですね。まぁまぁ、世の中にはいろ
んな人がいるな、と。アリシアの応答も相当に辛辣だったと思いますけれど。

ビデオになってますけど、NHKの『太平洋戦争 日本の敗因』という番組も
相当に辛辣な内容ですね。純粋に“右”な人たちに、あの内容はちょっと耐え
難いかも知れない。特に、2と5は。中でも5は…猫屋に「今はやりのすべて
の仮想戦記がしょせんは虚構だ」と思わせる内容でした。

#だから、猫屋はほとんどの仮想戦記を認めないんです。

> 是非、打ちやすいキーボードに交換して執筆速度を上げてもらいたいです(笑)

努力を…(笑)


No.61 (1999/07/21 21:23)   過激ですかぁ?
Name:猫屋真
Email:

URL:

>>責任の所在
>あわわ、いきなり何て過激な事を(笑)。
>それは突き詰めていけば統帥権の問題に行きつき、右系の方々には受け入れられない話
>になるわけで。
>#まあ客観的に見て、それが真実ではあるのですが。

統●権の話まで行かなくても、ビジネスの世界で十分なんですけれどね(苦笑)。
猫屋の戦争観だと、戦争は兵隊の生命を資本代わりにした経済行為なんで、投
資の割に利益を上げられないどころか、損失ばっかり出していたT・M信だと
かH・T四郎だとかが、なんであんなに優遇され野か解らないなぁというとこ
ろなんです。ノルマをこなせないセールスマンが左遷されるのと同じ。ノルマ
もろくにこなせないのに、入社の時の学歴だけで出世していく同僚を白目で睨
んでいる、たたき上げのおっさんたちの恨みの声が、ぜ〜んぜん反映しない組
織だったのだな…と。戦争責任の話は、まあ、脇においといて。戦争行為その
ものが犯罪だという前提に立ってしまうと、仮想戦記作家は立場がなくなって
しまうんで(まあ、プロじゃないから(^_^A))。

#電話帳や紳士録を繰りながら、戦犯容疑者の名簿を作っていたというGHQの
#エピソードも念頭にあります。


No.59 (1999/07/20 09:53)   回答ありがとうございます
Name:手塚
Email:
f10888@mail.peace1.ne.jp
URL:


出没が不定期で話題が途切れてしまうので、申し訳なく思っています。
#本当はもうちょっと頻繁に出没したいんですけどね。

>ゲストブック参照
せりざわ様が言われるほど濃密な話、してますっけ(笑)
だって作家以外、実名は出してないし、そんな突っ込んだ話してないですよね、猫屋さん。
#突っ込んだ話は夏コミででも(爆)

>リン・シー・ファン=林石煥
あ、こうなるんですね。平井和正氏の著作は読んだことないんで判らないですけど。

>責任の所在
あわわ、いきなり何て過激な事を(笑)。
それは突き詰めていけば統帥権の問題に行きつき、右系の方々には受け入れられない話になるわけで。
#まあ客観的に見て、それが真実ではあるのですが。

>牟T口廉Y将軍の台詞
「食わずとも飲まずとも〜」の辺りですね。
#思わず読みなおしてしまいました。
聞けは聞くほど、「400年前の戦いじゃないんだから」とかツッコミを入れたくなる台詞です。
先日、NHKで放映された「世紀を超えて 戦争〜果てしなき恐怖〜」を見て「旧帝国陸軍と逆の発想で戦争を捉えているな」と感じました。
#同時に「米軍って何て贅沢な軍隊なんだろう」とも思いましたが。
この番組、ビデオ録画してなくて大変悔しい思いをしています。

あ、今回はちょっと濃いカキコになってしまった。

>キーボード
ノートPCでキーボード壊すと悲惨ですよぉ。
しかも卒論提出間近だったりすると目も当てられません。
#経験者談(笑)。「青い顔して使えるPCを探していた」と、この間友人と飲みに行った時に笑われました。

是非、打ちやすいキーボードに交換して執筆速度を上げてもらいたいです(笑)

それでは


No.57 (1999/07/19 12:48)   リン・シー・ファン=林石煥
Name:猫屋真
Email:

URL:

一応、リン・シー・ファン=林石煥です。林石隆だと平井和正ですが(^_^;
モデルは猫の昔の知り合いでシャ・ガンという名前の中国人でした。


No.55 (1999/07/17 10:32)   とりあえず、一息
Name:猫屋真
Email:

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手塚様
>これで余程のトラブルがない限り、新刊が発売できそうですね。
>おめでとうございます。夏コミがますます楽しみになりました

ありがとうございます。ほっと一息です。

1930〜1945年頃までの昭和史の資料を漁っていて思うのは、本当に責任のある
人間が必ずしも罰されていない…ということです。そうT・M大佐しかり。彼
の上司だったH・T四郎大佐もしかり…彼らはいずれも共和国宇宙軍参謀本部
の高級将校のモデルになってもらっています;-P M口・R也将軍などは、しっ
かり『白虹の宇宙』にも登場してもらったし(せりふ、そのまんまです)。

どうもキーボードの調子が悪いです。左のCTRLがすごく入りにくくなってきま
した。酷使しすぎかもしれませんね。以前にも一度、PCのキーボードを叩きつ
ぶした(キーの打ちすぎで、効かないキーが続出)ことがあります…そろそろ、
キーボードも交換か? (;_;)

では


No.53 (1999/07/15 23:14)   夏コミ、楽しみですね
Name:手塚
Email:
f10888@mail.peace1.ne.jp
URL:

ご無沙汰しておりました、手塚です。

☆南様
7/14のカット入稿、まにあって良かったですね。新刊の挿絵、楽しみにさせていただきます。

☆猫屋様
>入稿
これで余程のトラブルがない限り、新刊が発売できそうですね。おめでとうございます。夏コミがますます楽しみになりました。
#って、まだ休みが取れるか怪しいのですが(泣)

>インパール作戦の責任者(M中将)
確かに横山信義氏の著作で必ずこき下ろされる方ですよね。
でも、この方よりももっとこきおろされていい方がいらっしゃいますよね。
個人的にはガダルカナル島奪回作戦を指揮したT大佐とか。
裁判から逃れるために潜伏したりしてますもんね。
#終戦当時、ビルマ戦線に赴任中だったらしいですが、降伏後、司令部にきた英軍の将校が開口一番「T大佐を出せ」と言ったそうです。
#私が小学生の頃、近所に住んでいた方(ノモンハン事変、インパール作戦に参加し生き延びたと言ってました)
#から聞いた話です。

>登場人物の名前
なるほど、聞いたことあるような名前が出てくるわけです。
#でも出典聞くまでわかりませんでしたけど(^^;

ちなみにリン・シー・ファンってのは中国系(中華系というべきか)の響きがありますが、漢字で書くとどうなるんでしょう?


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