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一. コルネリア・ゲルトルーデ・フォン・シュミットバウアー

ヨハン・クレメンツのキャラクターを固定できたので、今度は彼の妹であるコルネリア・ゲルトルーデがどんな人間なのかを考えておかなければならなくなりました。猫屋においては、女性キャラクターは、男性キャラクターに比較して絶対数が非常に少ないのです。特に銀英伝でのオリジナル・キャラクターには、女性キャラクターはフレーデグンデ・フォン・テーオバルトくらいしかいません。原作からのキャラでも、アンネローゼとヒルダ、それと精々マリーカ…でしょうか。

拙書『大戦史』では、アリシア・ミュッケル(明眸皓歯/才色兼備の気丈な女流政治家(すごいステレオタイプな表現))、メイリア・リアー(一途なお姫様。ただし、記憶力抜群で戦略的な知見の所有者)、クリース・ローク(とにかく無口。両親と弟を政府に『殺された(と彼女の主観ではそうなっている)』ことへの復仇を胸に抱えている)、コーティリア・バードフェザー(元気印、行動力抜群のお転婆娘)……と色々な(ある意味、ステレオタイプとも言えますが……)タイプのキャラクターを登場させました。で、色々考えても、こういったタイプのどれかにかぶってしまってどうもうまく行きそうになかったのです。
で、まあ「案ずるよりも……」と書き出してみました。
できたのが……

『左右に振り分けて細ひもで筒状に束ねたストレートの金茶色の髪が、必要以上に広い歩幅に合わせるようにうなじの後ろでぴょんぴょんと跳ねていた。宮廷貴族好みのやたらに装飾の多い服装を避け、動きやすさを優先させた簡素な装いが、余計に彼女の身体の動きを弾けるような活発さに見せている。
すれ違う人々が、驚いて振り返るのには気づいていた。エルフを思わせる細面と、兄と同じく光の加減で金色の光を帯びる濃いブラック・グリーンの目、そしてこれも兄譲りの長身の若い娘が眦を決した表情で舗道を闊歩していくのは、確かに周囲の目を引き寄せるに十分な光景に違いなかったから。』

何とか描いていけそうなイメージができました。

彼女の兄ヨハン・クレメンツのイメージ上のモデルは、某OAV(Wolf's Rain)のキャラ(ツメ)です。で、今回、コナミのゲーム(幻想水滸伝III)のキャラ(ネイ)がコルネリア・ゲルトルーデのイメージ上のモデルとなりました。

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