Die Intrige (陰謀) |
My boss, Mein Meister | 血染めの宇宙 Das Universum des Blutfaerbens |
Michael der Adjutant (副官ミハエル物語) |
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なぜか、この本だけ内容解説が掲載されていませんでしたので、大あわて。 帝都を舞台にした陰謀もの。銀英伝OAV『決闘者』で、貴族同士の決闘を代行する、職業的な『決闘者』なる人物が出てきたのが、この物語を考えついたきっかけになります。OAV中、この決闘者は決闘者そのものが一種の組織を持っており、貴族からの依頼で色々と後ろ暗い仕事をこなしているようなことを語っています。 まるで、池波正太郎描くところの仕掛け人の世界ですが、例えば米合衆国のマフィア世界にも『ヒットマン』と呼ばれる職業的暗殺者がいるようなことを語る文献もあります。表に出せない政治的闘争が日常茶飯事であるに違いない銀河帝国に於いて、こうした暗殺者組織があっても不思議ではありません……というのが発想の発端です。 この暗殺者組織を一つのストーリーの柱とする一方で、今回の物語は、平岩弓枝氏の『御宿かわせみ』のエピソード二つを参考とさせていただきました。主人公神林東吾が、密かに屋敷を抜け出して道に迷っていた某大名家のお姫さまを助ける話と、もう一つ、幕末の幕府に対して不逞な陰謀を企む男の話です。ただし、後者はどうも猫の記憶違いが混じったらしく、あとで再確認したら『幕府に対する不逞な陰謀』という話ではありませんでしたが。 ともかく、これらのアイデアをもとに『決闘者』の組織に対する様々な設定を作り上げ、キルヒアイスが行きずりの貴族の娘を助けたことで、ラインハルトとキルヒアイスが大きな陰謀の中に巻き込まれていく物語を語っていくことになりました。視点を完全に彼ら二人に固定したことで、『決闘者』の組織についてはほとんど何も語られぬままに物語が終わる、という我ながら『どうしてこうなったんだ?』と首を捻るような終わり方をしましたが、それで話が破綻せずに完結しているならそれで良いのではないかと思います。 |
我が上司、我が上官、あるいは我が主人をテーマに、同盟・帝国を問わず執筆者をお招きしてのゲスト本となる予定です。執筆者様は下記の通り。「わが上官」というテーマから、ラインハルトとキルヒアイスの話が並ぶかと思えばさにあらず。様々なMy
BossあるいはMein Meisterの物語が繰り広げられます。 猫屋は、以前から不思議に思っていた、オーベルシュタインの『そうか、私の犬に見えるのか』の台詞を掘り下げていくストーリーです。何のことはない、犬の『mein Meister』という展開です。ちょうど、銀英伝舞台オーベルシュタイン編が上演されていますが、内容はまったく舞台でのストーリーとは関係ありませんので、ご注意を。 |
本来、この1冊で終わるはずの『グレーチェン・ヘルクスハイム』シリーズは、完結までに今少しの時間が必要なようです。 キルヒアイスが生きていたら、『神々の黄昏』はなかった……そんな、『歴史のif』がテーマ。残念ながら、彼が生きていても、やはり『神々の黄昏』はあっただろう。しかし、よほどに違った形となったのではないか。その一方で、一時的に正史から遠く離れるような歴史の改変が起きたとしても、それを本来あるべき形に戻そうとする『歴史の圧力』もまた働くことになるのではないか。『よほどに違った形の神々の黄昏』の結末は、果たして、それに引き続いた様々な悲劇を招き寄せることなく、英雄の時代を歴史の時代への引き渡すことになったのだろうか。 どこまで、そうした検証ができるかどうか、また、グレーチェン・ヘルクスハイムがジークフリード・キルヒアイスとの再会を果たせるのかどうかも含めて、まだ分かりませんが、こうしたテーマで取り組んでいきます。 |
原作『黎明編』。キルヒアイスはカストロプ動乱鎮圧にあたって初めて独立部隊の指揮官となり、動乱鎮圧後に功績を賞されて中将の地位を得ています。と言うことは、カストロプへ出撃した時には少将に昇っていたことになります。事実、アスターテの戦勝祝賀会の場面、『準賞を飛び越して少将に任命されることが……云々』の記述があります。 さて、長年ラインハルトの副官(あるいは保安主任など、それに近い任務)を務めてきたキルヒアイスですが、少将となり、独立任務部隊の指揮官となった以上は副官を持ったはずです。確かOVAでは当初若すぎるキルヒアイスに反発したベルゲングリューンが、やがて納得して彼の忠実な幕僚となったシーンが描かれていたように思いますが、ベルゲングリューンは参謀長であって副官ではありません。 では、誠に勝手ながらキルヒアイスにも副官を付けることにしましょう……ということで書いたのが、キルヒアイスがラインハルトの誕生日用ケーキを手配する話。ちなみにラインハルトの誕生日は3月14日で、いわゆるホワイト・デイです。そんな日に、キルヒアイスがわざわざラインハルトにケーキをあつらえたなら……というストーリーでしたが、この中でケーキを手配する若き副官君と、その副官君の知り合い(と言うか、まあ、きっとガールフレンドなんでしょう)のケーキ職人の女性に登場いただきました。 ろくな設定もしないでいたのを、少々踏み込んだ設定を行い、カストロプ動乱やその時期の色々なできごと、最終的にはアムリッツアの会戦のあたりまでを使って、例によって書かれていない銀英伝の歴史の裏ページを追いかけます。 キルヒアイスの副官君を中心にストーリーを動かしていくつもりなので、仮の表題は『副官君物語』(実際に印刷する時には変えていると思いますが)。 |
発行:2010年5月3日 スーパー・コミック・シティ 表紙+挿絵は南秦広様 |
発行予定:2011年12月29日 コミックマーケット81 表紙は南秦広様 |
発行:2010年12月30日 コミックマーケット79 表紙+挿絵は南秦広様 |
発行予定:2011年12月29日 コミックマーケット81 表紙+挿絵は南秦広様 |
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